ミネムラ珈琲ブログ

AI画像Tシャツ屋/ITラノベ著者/さすらいのコーヒー屋/WEBサービス開発チームマネージャーの日記

ビバ!ディレクター!

こんにちは。id:minemuracoffeeです。

はてなディレクターアドベントカレンダー7日目です。昨日はサポート部長id:rikoさんの要望と実装の間に人生がある、という話でした。

advent.hatenablog.com

僕は、はてなでは広告・アドテク関連の開発ディレクターを担当しています。アドベントカレンダー参加者の中では最も社歴は浅く、はてなに入ったのは今年のGW明けです。社歴だけでなくWEBサービス開発という仕事の経験も全くありませんでした。

ディレクターはなんでも屋

そんな僕ですが、(まわりがどう評価するかは別として)なんとかディレクター業をこなせています。むしろかなり楽しく仕事をしています。

これはひとえにディレクターという肩書が特定の職能を指しているわけではなく、何をやってもいいからサービスの成長やプロジェクトの遂行をすればいい、つまりなんでも屋だからだと思っています。

僕はここ数年、ネット広告の仕事をしてきました。もう少し具体的に、例えば営業をしてきましたとかエンジニアをやってましたとか言えればいいのですが、ぼくはそういう明確に定義できる仕事からあぶれたごった煮の仕事ばかりをやってきました。

もちろん好きでやっていたことではあるものの、悩みどころもありました。実態としてはなんでも屋なんですが、「分析担当」だったり「広告運用担当」だったり「本来的な役割」がなんらか与えられている。楽しいごった煮の仕事たちは「ほんとはやって欲しくないんだけど仕方なしにやってほしい」という雰囲気に包まれていて、つまりしゃあなしのなんでも屋でした。

ディレクターになってみるとこの悩みから完全に開放されました。「サービスの数字を○○まで伸ばす」とか「□□を実現するシステムを作る」とか何を実現すればいいかだけが与えられていて、その過程で自分がどういう役割を果たすかはとにかく自由。つまり積極的なんでも屋。堂々となんでも屋。会社に、世界に、宇宙に認められたなんでも屋。ディレクターバンザイ!ビバ!ディレクター! (以下すべて個人の見解です)

なにをしたらいいのか

積極的なんでも屋たるディレクターとして、具体的になにをすべきでしょうか。

もちろんディレクターとして一般的に求められる仕事もあります。

  • 企画
  • 分析
  • 進行管理
  • 外部調整
  • 要件定義
  • などなど

とはいえこれらは結局「チームに与えられたミッション」と「チーム内の足りないリソース」の間にある溝を埋める頻出手段でしかなく、ディレクターはその場その場でミッションとリソースの溝を埋めるのに最適な振る舞いをやればいいのです。

例えば企画はチーム内に優秀でモチベーションの高いプランナーがいるならば自分でやる必要はないけれど、チームが自分以外はエンジニアだとすればディレクターがやるしかない。外部調整もミッションのために調整すべき事柄と相手がいるならやらないといけないが、閉じたプロジェクトを進めているときには触れることすらない。

逆に一般的にディレクターの仕事とみなされてないことでもミッションとリソースの溝を埋められるならなにをやってもいい。

コード書いたっていい。サービスについてのブログを毎日書いてもいい。広告の運用したっていい。GoogleAppScriptで社内ツール作ってもいい。メンバーのためにコーヒーいれたっていいし、街角でビラまいたっていい。

とにかく自分の過去やってきたこととか何の関係もなくて、ミッションとリソースの溝を埋めるのに、その時々で最適な仕事を考えて実行すればいいのです。ビバ!ディレクター!

得意や経験も活かせる

最適な仕事を考える上で重要な要素として、「ディレクター自身のスキル・経験」があります。エンジニアやプランナー、デザイナーなどの経験があれば、ちょっとしたタスクを巻き取ったり、職種の新人を育てたりすることができます。一方、WEBサービス開発に関係のない経験も、それはそれで色んな形で活かせます。

現在の担当である社内の広告関連システムの開発では、全面的に過去の仕事経験が活きています。過去いろんなシステムをユーザーとして使ってきた中でユーザーとして抱いていた希望をプロダクトの機能に落としていくことや、人脈を活かして外部にアドバイスを求めること、あらゆるシーンで自分のスキルと経験を活用しています。

広告システムでネット広告の経験が活きるのは当然かもしれませんが、なんでも屋である以上、得意分野があって、それがミッションの達成につながるなら、なんでも活かしてよいのです。

本当になんでもよいのです。バーテンダーでも、警察でも、大工でも、ラーメン屋でも、弁護士でも、どんな経験でもきっと活きてくるシーンがあるし、活かしていいんです。ビバ!ディレクター!

ずっと新しいことをやれる

逆に「ディレクター自身のスキル・経験」にとらわれないことも大事です。

苦手、知らない、やったことない、めんどくさいし、興味もない。そんなことでも、それが最適だと思ったらやってみます。そこでやらなきゃなんでも屋廃業です。Amazonで本買って、Googleに質問投げながら、とにかくやってみます。

WEBサービスは変化が激しく、常に新しいことが求められます。ミッションはどんどん変わります。メンバーも変わっていきます。同じサービスを担当していても、ディレクターの仕事は毎月変わっていきます。

そんなこんなで気がついたらやってる仕事がまるっきり変わっている。自分も随分変わっていて、やれることが広がっている。そんなことに気づいたときが、なんでも屋冥利につきる瞬間ですね。ビバ!なんでも屋!ビバ!ディレクター!

なんでも屋は楽しい

最初に以前の仕事について、しゃあなしのなんでも屋という言葉を使いました。でもしゃあなしだとしても僕はなんでも屋であることが楽しかったし、飽きっぽくて器用貧乏な僕にはうってつけの仕事でした。

ディレクターは胸を張ってなんでも屋として働くことができます。しゃあなしのなんでも屋をやっている人がいたら、僕と一緒にはてなビバ!しましょう。

hatenacorp.jp

ビバ!ディレクター!

明日はid:yanbeさん!