昨日は家に帰ったあと小説に書こうと思っていた。
今日は小説書くぞ、と意気込んだけどMacのアップデートに妨げられている
— ミネムラ珈琲 (@minemura_coffee) May 22, 2019
そう思っていたのだが、友人のゆきのくんからの連絡。タイ土産を渡しに連絡しようと思っていたところだったのでちょうどよかった。合流してうちでウィスキーを飲みはじめる。
だらだら喋っていて、本とかの話になった。なぜか突然『天然知能』を貸してもらった。正確に言えばそれが机の上に出たところで、ちょうどamazonのほしいものリストに入っていたのでと言って強引に貸してもらった。でもまあ大学時代に『読んでない本について堂々と語る方法』を読んでたら「くれ!!」といわれてそのまま引き渡したこともあるのでこういうもんだろう。
それでもまあお返しに『かわいいウルフ』を貸した。
そんなこんなではなしていたんだけど、「なんかこう、新書の時代はおわったんじゃないか」っていう話をしていた。これは完全に誇張というか誇張ですらない。
それはどういうことかというと、たとえば『かわいいウルフ』の最後、「映画『オルランド』のボリウッド・リメイクを妄想する」とか読んでいると、徹頭徹尾なにもわからない。ぼくはウルフ本は小澤みゆき(id:mitsuba3)さんとインターネットの知り合いで面白そうだったので買った、という次第なので、ヴァージニア・ウルフのことはさっぱり知らない。加えてボリウッドもバーフバリぐらいしかわからない。だからページを読み進めるにつれて「いやもうこれわかんねえわ、はは…」ってなって目が滑っていった。
だがそれはひどくおもしろかった。高度な専門性に全くついていけなくて置いていかれつつ、その専門性ゆえのイカれっぷりを楽しむ。似たようなところでいえば例えば寿司虚空編。
- 作者: 小林銅蟲
- 出版社/メーカー: 三才ブックス
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (4件) を見る
新書というのは第一線の専門家がその専門性を一般人にわかるようにわかりやすく解説する。まあ別にそれが終わったなんでことはまったくなくて無根拠な適当な発言なんだけど、そこから一歩超えて「一般人から見てなにもわからない高度な専門性をそのままさらけ出されて、置いてけぼりにされることそれ自体の楽しみ」というかそういうエンターテイメントが現代に出現したことがよいねっていう話をしていた。
かわいいウルフ、おすすめです。