ぼくはあんまりクラウドファンディングというものに興味がない。「みんなが欲しかった革新的な新アイテム」みたいなのもまともに製品化してからレビュー見て買ったらいいやとおもっているし、「夢を応援して欲しい」みたいなのも親族や友人が困ったときと若者と酒を飲むとき以外に人に金を出そうという気がおきない。
これからも縁がないと思っていたけど、今週不意に平田オリザ氏がクラウドファンディングやってるのを見かけた。
始まりました!
— 平田オリザ (@ORIZA_ERST_CF) 2020年2月3日
こちらをご覧ください。https://t.co/J7eXBgUudY
ぼくは演劇はさほど好きってわけではない。年に1回ぐらいはなんらか小劇場とかに行っているので平均的な人並み以上だとは思うが、これは住んでいる土地柄と交友関係の都合だろう。平田オリザ氏の演劇も別に見たことない。なんならヨーロッパ企画みたいな笑えるヤツのほうが好きだ。
なので兵庫県の豊岡市の劇場なんかに行くことはおそらくはないだろうし、そこで生まれた演劇にどこかで触れることがあるかでいってもおそらくはないだろう。
しかしぼくは少なくとも平田オリザ氏の言説には結構影響を受けている。仕事関連の登壇で唐突に引用したり、物語を読み解くヒントにしたりしている。
平田オリザ氏の言説は演劇活動と切り離されて独立に存在するものではないし、寿司のネタだけとって食うみたいな話だ。そういう点で僕は演劇を重要な文化基盤だと思っている。
なので昼休みにこの企画を見かけて、さほど迷わず1万円を払っていた。勝手に世話になっていると思っている平田オリザ氏にお礼ができて、しかも文化に貢献できると思えば気分のいいものだ。
- 作者:平田 オリザ
- 発売日: 1998/10/20
- メディア: 新書