昨日の夜、Amazonでみた。
これで知って、面白そうなのでウォッチリストにいれておいた。カンヌ受賞作だけど、どうも最近の映画賞の『万引き家族』や『パラサイト 半地下の家族』など貧困に焦点が当たる流れを感じる。『ダニエル・ブレイク』もそう。
確認のため公式サイト見てたら、キャッチコピー見て「馬鹿な」と思ってしまった。
人生は変えられる。隣の誰かを助けるだけで。
とてもそんなふうには見えなかった。どちらかといえば「助けあっても、何も変わらない」ぐらいにぼくは見ていた。
たしかにこの映画に出てくる人はみな温かい、主人公ダニエル・ブレイク、シングルマザー、隣人の若者、コンビニの経営者、食料配給所、皆おどろくほど暖かく、人を助けようとする。上のブログではダニエル・ブレイクの情報弱者っぷりに言及しているが、一方で見ず知らずの周りの人がそれを助ける様も描かれている。
ただしその温かさの例外が公的支援。どんなに人々が助け合っても、肝心要の公的支援が冷たい。事務的で、高圧的で、人々を排除する。これによって、最終的に誰も救われない。
それが現実になることを恐れているのか、はたまた訪れた現実であることへの共感なのか、人によって視点は様々だろうけど、その関心が引き上がっているのを感じる。