不確実性の高い問題を早く処理しよう、ソフトウェア開発でよく言われるし、ソフトウェア開発でなくても多くの仕事で当てはまる鉄則だと思う。
しかし、不確実性であればなんでも速やかに潰そうというわけではない。むしろ本質的にはこの鉄則は小さな不確実性は後回しにすることを求めている。
不確実性をすべてさっさと潰せたほうが良いということ自体は事実だが、時間が有限だということはそれ以上にどうしようもない事実だ。このことを加味すると、相対的に不確実性の高い検討課題やタスクは早いうちに処理するために有限な時間を確保する必要があり、相対的に不確実性の低い検討課題やタスクは放置して後回しにしなくてはならない。
結局のところこの鉄則の強さは、やれば終わるものを処理して達成感を得たい生理的な欲求を乗り越えることに起因していて、本能・直感に反する行動をとることが成功に繋がるという行動経済学でよくあるような話だなと思う。
今年知った言葉でいうと、Negative Capabilityってことだと思うのだが、これは資質の話になるので、うまいことタスク管理ツールに押し込んで忘れる仕組みを作るぐらいが良い解決だと思う、