以前Huluにあったナショジオの「完全再現!史上最強の軍隊」がAmazon Primeビデオに入っていたので、もう3周は見た覚えはあるのだけど、ついついもう一度見てしまっている。
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これはナショジオらしい魅力をあらん限り詰め込んだ番組だ。
実用的な面
ナショジオ番組は、実用的な知識に満ちている。人を殺す知識は不要なんだけど、語られる要素は仕事においてハッとする部分がおおい。
規律の重要さ
第一話のエル・アラメインのの戦いでは、トイレの規則が勝敗を分ける一因となっていた。ドイツ軍がざっくり言うと適当に垂れ流していたところ、イギリス軍には厳格な規律にもとづいて、穴を掘り、定められた簡易トイレを用い、使用後は布をかぶせる。
これだけが原因ではないが、疾病率は3倍の乖離が発生した。ドイツ軍のロンメルは型破りなスター将校だったけど、イギリス軍ロンメルは全社規定に忠実でありながら作戦を立案できた、出世頭だった(実際出世した)。
現場で起きるイノベーション
兵器についてのイノベーションは、研究所だけでなく、戦場のど真ん中でも進む。
同じく1話のロンメルは対空砲として作られた88ミリ砲を、対戦車用として使い、制圧地点を広げた。
上官と議論できることの重要性
2話の「ソ連vsドイツ クルスクの戦い」ではドイツ軍は現場のマンシュタインが電撃戦を主張したけどヒトラーに待ったをかけられた。ソ連ではスターリンが電撃戦を求めたが、現場のジューコフが持久戦を主張して説得、結果はソ連の勝利だった。
上司のイエスマンであることと、忠実であることは別の話だ。
とはいえ、1話ではチャーチルの進撃命令を思いっきり無視したモンゴメリーが勝利していたんだけど・・・。
地味な仕事の重要さ
番組で一人の将校の勇敢さとか、そういうものが取り上げられることはあんまりない。むしろ地味なシーンにスポットがあたる。塹壕を掘ったり地雷の除去ととか、とにかく這いつくばってるシーンが工兵隊にスポットが当たることが多い。
目立つ仕事をやると、社内外でめだつんだけど、そういうことだけでは会社は成り立たない。
解説者がチャーミング
ナショジオの兵器軍隊ものの解説者はチャーミングな人が多い。この番組では爆発物の専門家シドニー・オルフォードが圧倒的にカワイイ。使用された兵器の威力を確かめるための爆発実験を終始嬉しそうに繰り返している。特に2話の火炎瓶で車を爆破するシーンが必見。とにかく爆破ボタンを押したあとの笑顔が無邪気で、一歩間違えたら爆弾魔だったんだろうなと思わされる。
とにかく、シドニー・オルフォードの茶目っ気に目が離せないのでおすすめ。
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