イカれた弁護士クリーバー・グリーンがイカれたケースを解決していくドラマ。あとで解説するけど、カツラを被っているのはイカれている要素ではない。
イカれた弁護士、というのはカッコよくてクレバーとかそういうやつではない。じゃあ『弁護士のくず』の九頭弁護士みたいな感じかと言うと、路線的には近い。近いけど、本人の私生活の崩壊具合はクリーバーのほうが圧倒的に上で、ケース解決についてはクリーバーは最終的には運でどうにかなっている。
イカれたケースというのもかなりのもので、殺人を含まないカニバリズム、飼い犬と夫婦の3P(獣姦)、重婚(キリスト教徒だけどついつい)。
全体的に非常にぼくの好きなタイプのドラマ、つまりインテリのバカがずっとグダグダやってるドラマ。
基本的に1話1ケースのドラマだが、主要人物の関係性や立場の変化が結構ドラスティックにある。このへんはDr.HOUSEに近い。というか全体的にDr.HOUSEに近い。
ちなみにこのドラマはオーストラリアが舞台なので、オーストラリアの裁判事情を抑えておかないと、初っ端から混乱することになる。サムネイルでも出ているが、クリーバーはじめ弁護士たちは法廷で不自然なカツラを被っている。
これはイギリス連邦圏の慣習で旧植民地の香港でも同様の事情からくるニュースがあるようだ。
このカツラについては、よく知らない日本人の立場で見ているとギョッとするけど、オーストラリアでは当然のことなので特に解説されたりはしない。
あと、裁判以外にも政治に関連する話題が多いが、候補者同士の「優先取引」みたいな謎の話題が出てきたりする。これは以下の事情によるもの。
そういう事情を抑えつつ(抑えなくてもいい)、ダラダラ見ていくときっと楽しいのでオススメ。