はてなに入社して以来アドテク担当ディレクターをやって来ましたが、この4/1に異動しました。新しくやっているのは、はてなとKADOKAWAが共同開発する小説投稿サイト『カクヨム』の仕事です。ぼくが例のSpreadsheet小説を書いてコンテストに応募していたりするあのカクヨムです。
一昨日、カクヨムで交流のある人に向けたメッセージも書いていたのですが、今回はお仕事関係の人向けのメッセージということで。
2016年5月にはてなに入社してからのほぼ3年のアドテク担当ディレクターをやってきました。というか入社以前もアドテク屋としてずっとやってきていました。なので今回はほぼ社内転職に近い大きな業務上の領域チェンジになります。
WEB小説業界はいま大きな動きを見せています。小説家になろうも15周年でリニューアルを予告、エブリスタもつい先日リニューアルしました。そしてLINEノベルも発表。ちなみにそもそもなぜWEB小説というものが出てきたのか、流行っているのかという点は以下の本を読んでもらうのが理解しやすいです。ご興味のある方はどうぞ。
- 作者: 飯田一史
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/04/28
- メディア: Kindle版
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激しい動きの中で競争という側面もありますが、一方で業界全体で市場を広げていく時期でもあり、楽しい状況での異動になったな、やってやろうじゃんWEB小説というのがいまの心境です。
ちなみに個人としてもドッグフーディングと称しながらWEB小説引き続き書いていこうと思っておりますのでそちらもよろしくおねがいします。最近は転スプ以外も書いてみたのですが、いまいち読まれていません。精進しようと思います。
そんなこんなでアドテク担当ではなくなるのですが、それなりにやりこんできた以上、切っても切れないようなところもあります。知識があるということは責任が伴うことだと思うので、直接の業務にかかわらず社内でいろいろと相談に乗ったりする活動は継続していく予定です。そしてなによりもこの発表です。
カクヨムの将来へ向けた新しいテーマとして「Web小説を書く人が直接収益を得られる環境作り」に挑戦していきます。 小説を書き続けるということは、とても大変なことです。多くの方は創作活動とは別のお仕事や学業などの本業をお持ちで、少ない時間を工面して創作活動を続けています。そんな方々を応援し、創作活動をずっと続けられる環境を作る。がんばって書いた小説が少しでも報われるような、そんな環境を作っていきます。
作者が小説を書くのをずっと前向きに続けていけるよう、これまでの知識と経験を発揮していきたいと思っています。
そういうわけで立場が変わりましたが今後共よろしくお願いいたします。
ところで今日誕生日でした。