3連休、伊東に旅行に行きました。
タイトルは、「アラサー独身男性伊東三人旅」としようと思ったのですが、よく考えてみると1人は既婚で僕はバツイチだったので、そういうことになりました。これがグローバリゼーション。
初日はついたら釣り。これは単独行動。というかこの旅は飯時以外おもに単独行動。
正直言っていろいろ迂闊だった。普段着でテトラ上は危険すぎたし、実際に結構辛い目にあった。具体的にはテトラ下に引っかかったエギを回収しようと水面近くに手を伸ばしていたら、海水に顔にかかる、ヒザ下まで当然水に浸かる。命を大事にしようと思った結果、エギを2本失うなど。そして周囲も釣れる様子はなく、2時間も立たないうちに道具を失って退散する羽目になった。
悔しくなってサビキ道具を買って、近場の堤防で竿を下ろした。この段階からは友人二人と合流したので、完全にのんびりしてやろうという魂胆で、暗い中、黙々と竿を落としながらビールを飲んでいた。どちらかと言うとビールを飲みながらたまに竿を落としていた。これはビール飲みながら釣りの実績解除という感じで幸せだった。当然ながらボウズ。
釣りはここで終了。飯。この旅は酒と飯、正確に言うと酒と魚介の旅だった。
店は友人がタバコやでおばあちゃんにしつこく聞き込みをしていた結果入手した情報から、地元の人が行きそうな感じのところ。
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これは次の日の店でもあったのだけど、伊東で「あおとう」と言ったら出てくるやつ。唐辛子であえたアジのたたき。この店はなめろうっぽいのが特徴でむちゃくちゃうまかった。
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これはヤッパタことクロシビカマス。怖い顔をしているが、塩焼きが美味だった。
ちなみに酒は静岡の地酒のラインナップが豊富だった。どれも良かったが、個人的にはこの開運が一番良かった。
その後は順番が定かではないのだけれども、歓楽街をうろついて、ちょっと怖めのおっちゃんに軽く絡まれるなどしながら、バーにいってウィスキーかなにかを飲んだ。
気分が良くなって砂浜を歩いて風にあたり、コンビニで酒とカップ麺を買う。
次に気がついたら朝5時ぐらいで、宿(民泊)のリビング的な場所のソファーに座っていた。目の前にはキレイにスープまでなくなったカップ麺があった。その後潜り込んだ布団は薄く、ちょっと寒かった。
10時頃に起きると、枕元には2,3割しか飲んでいないストロングゼロがあった。朝になると日差しが強くて暑かった。
2日目、昼飯を食べに出かけた。特に計画時には意図していなかったのだけれどもこの週末は地元のお祭だった。
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とにかくビールが飲みたかった。
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飲むと、昨日の酔いがもどってきたような感覚をおぼえて、ぐっとふわふわした気分になってきた。ちなみにサッポロの静岡工場というのがあるらしく、デフォルトで限定品が出てきて、サッポロ派としては幸せ。
ちなみにこの時行った店は地魚ということで焼き魚美味しかったんだけど、いかにも観光客向けって感じでその晩いったスナックで「あー、おいしくなかったでしょ」と言われることになった。
その後、スマートウォッチで計測している記録によると約3時間昼寝をした。何かを守るように、部屋には常に人がいて、代わる代わる散歩に行ったり温泉に行ったりしていた。僕は遅番で海へ散歩に行った。
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川は澄んでいて、鮮やかなコイが何匹も泳いでいるのが見えた。
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海を目の前に暇と道具があって釣りをしていないのはなんだか不思議だけれども、最近は週末釣りをするのが日常に近づいていたので、日常からの逃避という意味ではこれは妙な満足感があった。
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海を見ているのは無条件に好きだ。そういうことに最近自覚的になっていて、釣りをはじめてまともに釣れもしない冬を過ごしながらもこれまでやってきたのは、そういう性質が寄与している部分が大きいのだと思う。
あとはアートっぽい公園があって、上の動画はその公園から海に向かって腰掛けている所。
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近づくとこんな感じ。
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お気に入りはコレ。
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宿に戻ると、そろそろ飯にするかという話になった。宿は民泊なんだけれども、ホストはいかにも飲んだくれという感じの気のいいおっちゃんで、「どっかいいとこないすか?」と言ったら、「じゃあちょっといくか、まずは情報収集」と言って立ち飲み屋に連れて行ってもらった。このおっちゃんをOさんと以下呼称する。
https://goo.gl/maps/59hRjV4hwRJ2
後から気づいたけどこの店には椅子があって表には「座って飲める立ち飲み屋」と書いてあった。冷静に考えて何を言っているのかよくわからない。
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ピザとかモスバーガーのチラシ、それから近所のラーメン屋の出前表が置いてあった。「珍しい」という話をしたら、友人は「よくあるよ、雀荘とかに」と言っていて、「いやここは雀荘じゃないから」などと意味のない会話をした。
昼11時から空いているという店は6時前には満員で、11時どころから11年前から眠ることなく飲み続けているんじゃないかという爺さんの話を聞いたりしていた。話の内容はわからなかったが最高にファニーだった。この爺さんをZさんとする。
民泊のOさんは初日にもこの店の話をしていて、「カワイイ子とお酒を飲もう」と言っていたんだけど、まったく期待をしていなかった。が、しかし、店に入って俺達は驚愕した。スラリと長身で足が長く、顔立ちのくっきりした美女がいたからだ。この美女をNさんとしよう。
あまり関係はないが、店内には小型犬がフリーダムに動き回っていた。この小型犬をKさんとする。
で、肝心の情報は、以下の店が最高である、という情報が美女含む数名から得られた。オススメはあおとうとイルカ、このへんではイルカが食えるらしい。
でもって、「そこで食った後に先程のNさんの店にいくといい」。俺達は再度目を見開いた。が、先程のZさんの話が時間を追うごとに不透明でもやもやした状態になっていき、これ以上はまずいと勧められた店に向かった。
しかし、店はいっぱいだった。時間は6時頃であく目処ははない。引き返して、いっぱいであった旨を話すとNさんが親切に別の店を案内してくれた。その間友人の1人は外でタバコを吸っていたZさんに絡まれていた。
入るといかにも家族経営って感じの人達が出迎えてくれた。
まずはあおとう、と思ってたのんだけど、よく見たらここのは島唐辛子の超激辛タタキみたいなやつだった。
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あとはこの唐揚げは迫力があった。やや小ぶりで唐揚げサイズのものが仕入れられているのは、漁港の町ならではなのかな、などとおもったり。魚はデカイほうが迫力はあるが、小ぶりのほうがうまいというのが最近の心象。頭以外は概ね食えた。
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あとは浜から釣れるらしいマゴチを天ぷらで頂いた。フラットフィッシュもいつか釣りたい。
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ちなみに接客をしてくれたのは高校生らしきお店の娘さんで、メニューでマゴの茶漬けみたいなのがあって、「これはどういう料理ですか?」と聞いたときの首を傾げた笑顔がキュートだった。トーキョーの居酒屋でいかにもバイトって感じの大学生が同じことをやったらそうはいかないだろうが、我々は笑顔でソレ以外のなにかご飯物を頼んだ。
そのままNさんのスナックに向かおうかとも思ったが、時間も少し早いし、飲酒量が不安になったのでドーピングをした。
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腹もいっぱいで苦しかったので、散歩を兼ねてやはり浜辺を散歩した。砂浜を歩くと運動になるので、腹ごなしにちょうどよい。
Nさんのスナックは、知らなきゃ入らない感じの店だったが、店内は結構広くて人も多かった。しかし、祭り帰りのおっさんたちがカラオケを楽しんでいたり風情溢れる感じだった。
伊東に来る機会などないのだけれども焼酎のボトルを入れた。余ったらOさんに飲んでもらって、と思ったのだが実際にはその日で飲みきった。
NさんはTシャツジーパンから着替えていてより一層美人だった。我々と同世代だったNさんとはとりとめなく話していたが、バツイチを羨ましいと言われたのが印象的だった。曰く、30で結婚したことがないと、よほど性格が悪いのかと突っ込まれるらしい。少し、嬉しかった。
あと、近くだと赤沢温泉は絶景といういい情報も得た。しかし遠いのでここにはいけなかった。そもそも僕はこの段階で伊東に来ておきながら全く温泉に入っていなかった。
https://goo.gl/maps/zx3koL71Qrq
日付が変わる頃、Oさんがきていた。楽しそうな生活をしているが、この人は何者なのだろうか。ボトルを飲みきったので、楽しかった店を出た。極めて良心的な価格だった。
帰りに、宿近くのラーメン屋にいった。
やたらとメニューがいろいろあってカオスだった。この店チェーンだったのか。この日は記憶を保って寝た。
3日目、朝は温泉に行こうと思って出かけたが、時間を間違えていてあるき損になった。おまけにやけに暑かった。
土産をいくつか買って、駅まで来て、友人二人はもう魚を食い飽きたのでと立ち食いそば屋へ。僕は入りそびれた温泉にやはり入っておきたいと引き返すことにして3人旅は解散。
宿近くにあって、外観よく気になっていた所。
http://itospa.com/spa/tokaikan/
湯は結構熱かったが、風情があって引き返して来てよかったと思える温泉だった。
ちなみにいまは使われていない昭和初期の旅館らしく、残してある客室を見学できたりする。
見学そこそこに、昼飯どうしよっかなーとぶらついていたが、風呂上がりのビールが飲みたくて仕方なくなって、海岸で缶ビールを飲んだ。
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ちょうど背後に飯も出している干物屋があったので、飲み干して入った。
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食べ損ねていた金目鯛(右)を食べることができた。アジピザが気になったがまたの機会に。
そうして伊東旅行は終わった。たまたま先週ぐらいにはじまったJRのスマートEXが便利で、会社でつかっているEX-ICとまったくシステム的には同じなんだけど、年会費無料で、切符買わずにSuicaで電車に乗り込んで、熱海駅に付く間にスマホで新幹線予約ができるのはいい感じだった。
まったくの無計画旅行だったが楽しい3日間だった。