異世界居酒屋「のぶ」は酒飲みのための異世界ドラマ

先月から異動して新幹線での出張が増えた。せっかくなんでドメイン知識を掴むための読書をしている。つまりWEB小説から書籍化された作品を読んでいる。ちょうど片道分ぐらい時間が潰れるし良い。そして楽しい。

一発目は異世界居酒屋「のぶ」。4月上旬に読んだ。

異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)

異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)

ぼくは酒飲みだ。友人、同僚、恋人とでも飲みに行くし、一人でも居酒屋・バーに入り浸る。そういう人間にとって惹かれるタイトルだ。

こういった居酒屋を舞台にした物語は、毎話訪れる客や常連、それぞれの人間ドラマがひとつのメニューとともに紡がれる。典型例としては深夜食堂だろう。酒飲みはこういうドラマをみていると1人飲みに行って周囲の会話に聞き入っているような気分に浸って落ち着く。

深夜食堂(1) (ビッグコミックススペシャル)

深夜食堂(1) (ビッグコミックススペシャル)

のぶの構図はこの深夜食堂異世界版だ。だから酒飲みとしては落ち着く。無限に見ていられる。

そして、「のぶ」の生ビールはやけにうまそうだ。生ビールだけじゃない。鶏の唐揚げ、刺し身、ナポリタン等々。出てくるメニューはよく知ったようなメニューばかり。これらを肴に異世界の登場人物たちは生ビールをうまそうに飲む。それは当然だ。ぬるいビールと硬い老鶏しか知らない異世界人はキンキンに冷えた生ビールと熱々で柔らかい若鶏の唐揚をはじめて食べた感動を表現する。それはぼくに慣れてしまった日常の豊かさを再認識させてくれる。

これを読んでいるととにかく無性に酒が飲みたくなる。

異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)

異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)