本
大阪で生まれ育って、大学で京都に住むようになって知ったのは、京都の人間は滋賀のことを見下しているということだった。 滋賀の人間もその空気に飲まれていて「琵琶湖の水止めるぞ」というチープなボケによってその空気をさらに強化していた。 関西以外か…
昨年末に戸建てを買って住んでいる。建売だが、自分で注文住宅作るとこれを得られはしないだろうなという良さがあり満足している。 近隣は下町っぽい風情があって、静かで良い。うちを含めて半数ぐらいはわりと新しく建て変わっているが、半数はけっこうな築…
1982年初版発行、出版社のリブロポート社も1998年にはなくなっているという本。 貴人のティータイム作者:平野 威馬雄,西江 雅之リブロポートAmazon Amazonの注文履歴を見ると2020年の5月に購入していたらしく、引っ越して本棚を片付けて目に留まったので読ん…
最近、勝間和代さんのブログから『悪いヤツほど出世する』を読んで、あまりにも面白かったので著者ジェフリー・フェファーの前著でスタンフォードMBAの講義をまとめた方の『「権力」を握る人の法則』を読んでいる。 悪いヤツほど出世する (日本経済新聞出版)…
昨年ぐらいからQアノンのニュースをよく見るようになった。政治家とエリートが小児性愛者の悪魔崇拝だとか爬虫類人類だとかなにを言っているんだとはじめは笑って見ていたが、最近は笑えなくなった。アメリカでの議事堂乱入のような歴史的な事件にもなってい…
健康診断シーズン、緊急事態宣言は出たが今年は特に延期などはされず通常営業。 9時頃ついて、測定系の検査をサクサク通る。コロナで待たさないように頑張っているのかも知れない。心電図、レントゲンと終わった後、めずらしく別階に誘導される。 念の為と持…
人と組織のネットワークが感染症、金融危機、教育、仕事、そして社会の分断と様々なことにどう影響するかが書かれた本。体系的な感じではなくて、様々なトピックを扱いながら理論を散りばめてくれる本。 ヒューマン・ネットワーク 人づきあいの経済学作者:マ…
唐突にといったものの、実際にはそんなに唐突ってこともない。風呂に入る前の30分ほどの手持ち無沙汰でなんとなくid:INVADEDを2週目見て、それから風呂に浸かっていると、なんかこう勢いのある文章に浸りたい気分になってきて、今に至っている。 舞城王太…
今年芥川賞を取っていた遠野遥の『破局』を読んだ。 【第163回 芥川賞受賞作】破局作者:遠野遥発売日: 2020/07/04メディア: ペーパーバック 賞をとったものをとりあえず読んでみるという趣味はあんまりない。ただ最近は『文藝』を定期購読していたので、夏の…
タイトルは嘘だ。せっかくなので読み返そうと思って目次を見ていたら、どうもこれはまったく読んでないんじゃないかという気がしてきた。 ノーベル経済学賞、『組織の経済学』のポール・ミルグロムだ!!講義の参考書で面白かったからでかくて邪魔だけどいま…
WEBサービスのディレクターをやっているけど、分解するなら、プレイヤーとしてのディレクション/企画とマネジメントをやっている。 マネージャーの問題地図 ~「で、どこから変える?」あれもこれもで、てんやわんやな現場のマネジメント作者:沢渡 あまね発売…
この記事を読んで、幽遊白書をちゃんと読んでみようという気になった。 realsound.jp 幽遊白書というと、世代的には夏休みとかにアニメでやってる再放送を見ているような世代で、面白かったのは覚えているが、断片的にしか見ていない。 『HUNTER×HUNTER』は…
『「普通」の人のためのSNSの教科書』という本を読んだ。 自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書作者:徳力 基彦発売日: 2020/08/07メディア: 単行本 ぼくはインターネット業界で仕事をしていて、まわりは仕事のことを普通にブログやTw…
以前に河出書房の文藝で書いそこねて悔しい思いをしていた中国SF特集号が、とても都合のいいことに単行本化されたので買った。 中国・SF・革命作者:ケン・リュウ,柞刈湯葉,郝景芳,王谷晶,閻連科,佐藤究,上田岳弘,樋口恭介,イーユン・リー,ジェニー・ザン,藤…
会社のSlackの雑談の流れで「セカンド自分」のことを思い出して*1、久々に読みたくなってKindleで買った。 『ムーたち』2巻 moo.52 そもそもいつ読んだんだろうか。たぶん高校で回し読みしているモーニングか、大学の部室か。連載時期を考えると前者のような…
昔読んだ本を読み返すのに凝っている。いまは5年前ぐらいをターゲットにしているんだけど、この頃は長編ディストピアにハマっていたらしく、6月はジェフ ヴァンダミアのサザーン・リーチ三部作を読んでいた(正確に言うと、三作目の世界受容は買ってなかった…
もともとそんなに文芸誌を買うことはなくて、たまに本屋巡り(も最近はめっきりしなくなったけど)をしていて気になったり知っている名前があったら買う程度だった。文藝を認知したこの記事。 monokaki.ink なんやら面白そうだなと思って最新号をみると中国S…
5/6まで全話無料公開されている。 ぼくはハマったので単行本買ってます。説明は難しい、というか気がひけるんだけど、30代のエロスがあるんだよな。ジャンプでは決してないタイプ。 tabelog.com あと、東京に住んでいたときに時々いった中華料理屋を思い出し…
『良心を持たない人たち』という本を読んでいた。ここでは良心を持たない人(=サイコパス)を、人を傷つけたり嘘をついたりすることに対して一切の良心の呵責を感じない人のことを指している。人口の4%がそれに該当するという話も出てきて、かなり恐怖する…
最近は三体とか中国SF読んだりしていると、こういうのが生み出される社会的背景とかに興味が湧いてきている。著者名に親近感を感じるけど、ぼくの知る範囲親戚ではない。 潜入中国 厳戒現場に迫った特派員の2000日 (朝日新書)作者:峯村 健司発売日: 2019/09/…
『京都ぎらい』は読んだことがないけど、井上 章一さんはとかくいわゆるほんまもんの京都から差別された京都市の京都じゃないところに生まれたルサンチマンを全力で爆発させている人、というのはなんとなく知っていた。ぼくみたいな大学の頃から外からやって…
朝、スマホを見るとゆきのくんからメッセージが来ていた。 年明け一通目だというのに年始の挨拶もない。ただ本の名前と著者名らしきものがぼそっと送られてきた。ぼくはゆきのくんのことを本に関しては100%信頼しているのでそのまますぐにkindleで購入した。…
ぼくは基本的にはゾンビものが好きなんだけど、いまたまたま吸血鬼ものに触れていて複雑だなと思っている。 kakuyomu.jp 槻影さんの新作。むっちゃ面白い。最新話を追っかけている。 おもしろさとは別に吸血鬼弱点の面白さに気付かされている。吸血鬼って弱…
森見登美彦氏のブログで紹介されていた『ランボー怒りの改新』を読んだ。*1 tomio.hatenablog.com 「私の奈良を、返してください!さすがにこれはいかがなものか!しかし、悔しいが傑作と認めざるを得ない」 という森見登美彦氏の帯コメントがあるようにこの…
なんでこの本買ったんだっけ、プライムデーに欲しい物リストに入っていたから買った。はてブで検索すると、基本読書さんを見たからだということがわかった。 これは本当に面白い、全人類読んで欲しい。しかしあまり感想を語りたくない。なんの前提も知らずに…
出張の新幹線で読んだ。正確には7割がた読んだところでやっていられなくなってやめた。おもしろくないわけではない。ぼくはこういうのをみていられないのだ。 小暮さんちのおいしいカタチ 今日からパパが主夫になります (富士見L文庫)作者: 新樫樹,くじょう…
定期的に日経新聞はゾンビを比喩にもってくる。今日だってそうだ*1。 www.nikkei.com ゾンビ企業、ゾンビ金融、ゾンビ社員、いい加減にしてくれ。「お?ゾンビ映画?」と一瞬ココロときめかせて失望させるのはやめてくれ。 ムカつくので調べた。日経新聞での…
スマートニュースのオウンドメディアの記事を読んで、「エクセルの鬼」熊野さんの話がむちゃくちゃ面白かったので本を買ってみた。 ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術???数字力が一気に高まる基本スキル作者: 熊…
意味不明なタイトル、ポップな表紙絵、冒頭の人物や関係性の描写はゆるふわ。とにかく妹が毎日分裂していく。1日で2人、2日で4人、3日で8人、N日で2N人…。 妹、分裂する (カドカワBOOKS)作者: 竜田スペア出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房発売日: 2016…
昨日は家に帰ったあと小説に書こうと思っていた。 今日は小説書くぞ、と意気込んだけどMacのアップデートに妨げられている— ミネムラ珈琲 (@minemura_coffee) May 22, 2019 そう思っていたのだが、友人のゆきのくんからの連絡。タイ土産を渡しに連絡しようと…