タイトルは嘘だ。せっかくなので読み返そうと思って目次を見ていたら、どうもこれはまったく読んでないんじゃないかという気がしてきた。
ノーベル経済学賞、『組織の経済学』のポール・ミルグロムだ!!講義の参考書で面白かったからでかくて邪魔だけどいまだに本棚におさめてる。https://t.co/7o7kERt8G8
— ミネムラ珈琲@ITラノベ『転生したらスプレッドシートだった件(技術評論社)』著者 (@minemura_coffee) 2020年10月13日
大学の講義の参考書として買ったはずで、プリンシパル・エージェント理論とかレモン市場とか情報の非対称性とかそういったキーワードを憶えていたのでてっきり読んでいたのだと思っていた。しかしそれらは講義でノートを取っていたからで憶えていたのであって*1、参考書はろくに読んでいなかったようだ。単位は取れたと思う、多分。
そういうわけで十数年積ん読だった『組織の経済学』読んでみた。
大学の頃はあまり会社で働くとかそういうことに興味がなかったので、単にミクロ経済学の理論的なおもしろみとして消費をしていたのだけれど、今になって読むと企業で中間管理職として働く組織人としてはおもしろい。冒頭にGMがシェアを伸ばしていく頃の組織のコーディネーションの話が出てくるけど、自分の会社も複数の事業部があってそれぞれにそれなりの独立性があるので、自分の会社はどうあるべきなのかということに思いが巡ったりする。
とりあえず今日は1章と少し読んで満足したけど、こういうのは輪読とかするとやはり楽しいのだろうなと思う。大学の参考書、結構面白いんだけど一人でやるのはしんどいし、議論の楽しみみたいなものもある。
いい年したおとなが集まって、リモートで適当なテーマでゼミをやる、というのは楽しそうな気がしてきた。
*1:これすら嘘かもしれない