私は歴史家ではなくて実務家なのだ。

強くていい言葉に出会った。

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)

ルワンダ中央銀行総裁を務めた日本人の話。とにかくベリーベリーハードで泥臭い日々。表題の言葉は商業銀行との交渉の中の会話。

まず前任者がどのようなことをやったかは、私にはまったく興味のないことだ。また今行なわれていることのいきさつなども、私はまったく興味がない。私は歴史家ではなくて実務家なのだ。

仕事をしているとよくある。過去の経緯の掘り起こし、なぜこうなったのかを理解し、整理する。僕の会社は創業20年にも満たないがある。僕の担当するプロダクトはおおむね当初から僕が関わっていて3年未満のものだが、それらですらなんでこうしたんだっけということがある。なぜそうしているかには意味があるはずだ、そういう仮定のもとに。

しかし必要以上に過去の経緯を調べることそれ自体が目的になっては、それは歴史家の仕事だ。僕の仕事は歴史家ではない、実務家だ。重要なのは今どうすべきかであって、過去どうだったかがそれに勝るということはない。今よりも過去を重視する人間がいるなら、その人は実務家ではなくて歴史家だ。

この言葉を強く言えるよう仕事をしていきたい。