昨晩、『呪詛』を見た。妻が出かけていたので、家で一人。ピザを食いながら。
そんなに予習はしていなかったけど、噂通り怖い。ストレートなJホラー系の怖さ。
「呪い」がテーマなんだけど、ことばと刷り込みのリアルな呪いの怖さみたいなのはやはりある。ぼくが「呪い」というときは、中島らもの『ガダラの豚』における呪いの概念に準拠しているのですが、そういう感じ。
最後まで見たが、ぼくは『呪詛』の呪いにはかからなかった。というかなんなら途中から笑えてきてしまった。別の呪いにかかっているからだ。
なんの呪いかというと、『コワすぎ!』シリーズで有名な白石晃士の呪いだ。
インタビューで見たのか、しかしいま見返すとそういう記載を見つけられないのでぼくの勝手な解釈を混ぜているのかわからないが、ぼくは白石監督のメジャー作品『貞子vs伽椰子』を見て以来、呪いにかかってしまった。「ホラー要素は出すぎると笑ってしまう」という呪いに。
このせいで、途中までは怖かった『呪詛』を見ていて、なんだか途中から笑ってしまった。純粋な怖さを楽しめればよかったのかもしれないと思うと、もったいないことだ。
目下、オカルトの森を配信で見るべきか悩んでいる。