ミネムラ珈琲ブログ

AI画像Tシャツ屋/ITラノベ著者/さすらいのコーヒー屋/WEBサービス開発チームマネージャーの日記

人生初胃カメラ

別に何かを悪くしたわけではなく、人間ドックです。

ここ数年はバリウムを飲み続けてきていて、毎年「いやだなぁ」と思っていた。バリウムがまずいというか、あの発泡剤を飲んでげっぷに耐えながら台の上でくるくる回るのがしんどい。

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今回は趣向を変えてみようと思って、胃カメラにチャレンジすることにした。口か鼻か選ぶことはできて、最新感のある鼻にした。

しかし鼻胃カメラにも抵抗がある。鼻炎がちな人間だし、鼻にものをつっこまれるのが相対的に苦手だ。インフルエンザの検査から逃げるくらいには嫌だ。

翌日、再度病院に行く。昨日と違う医者が入るなり突然「じゃあ」っつって細い棒を手に「右から?左から?右かな〜」とか言う。ぼくは、右の何なんだ?耳か?鼻か?まさか目じゃないよな?と思っていると鼻に来た。さすがにまずいと思って逃げた。何が行われようとしているのか説明をしてほしい。説明を求めたが、「ほんとに知らないんですか」みたいな雰囲気になって困った。医者の人がこの日記をたまたま目にしたら、そういう人もいるということをおぼえておいてほしい。 インフルエンザに罹患した - ミネムラ珈琲ブログ

これは厳しい戦いになる、麻酔に頼って経口のほうがいいんじゃないかと思いながら臨んだが、ついてみると鼻にもゼリー状の麻酔薬を突っ込まれるということがわかって一安心する。とはいえまぁまぁ不快な顔をしていたようで、各所で心配された。

最初に右鼻を探られたが、どうもうまいこといかなかったらしく、左鼻に方針変更された。カメラを操作する技師のほかに、背中をさすってくれる人がいて、「ああ、やっぱしんどいやつなんだこれ」と思う。左はなんとか通過して、鼻から喉元にいくまでに第一関門、そのあと喉から食堂を過ぎるときになんらかの弁がズルズルなるような生理的な音がして第二関門、そのあと胃に至るまでは「食道長いな」と思う。

口からよだれを垂らしながら管を体内に入れられていると「あー、これが現代医療」って思う。ぼくは幸いにしてこれまで入院とか手術とかをしてこなかったので、そういうことを体験できたような感じがした。

長い食道を過ぎて、胃に到達した旨が告げられた時に去来したのはまさかとは思ったが食欲だった。胃の中に何かが入ってきたことで、胃が消化させろモードになった。胃よ、残念ながらそいつは食えない。

胃に到達すると、バリウム検査と同じく、空気を送り込まれるがげっぷに耐えてほしいということを告げられる。やはりしんどい。医療にたいして、患者は弱きもので、倒れて眠っている間に医療的処置が行われてすべてが終わっているという幻想をテレビドラマなどで抱いてしまっていたが、現実には検査ひとつするにも患者の苦痛と我慢を伴っている。こういうのを連日やるような入院状態というのは本当につらそうだ。

検査終盤につれてしんどさは増していて、5-10分で終わるからいいけど、30分は無理だなと思う。管を抜かれると、口と鼻から自分の分泌液と検査用のなにかが混ざり合ったものが出たりしていて、ダメージを感じる。しかし隣の部屋からおっさんがめちゃくちゃえづく声が聞こえてきていて、それに比べたらマシだった。

バリウムと比べて下剤がない分、後にダメージが来ないと聞いていたが、腹に空気をダイレクトに送り込まれたりしたので、お腹がはってトイレに駆け込んだり、鼻の麻酔の不快感をいまだに引きずっていたりする。