ミネムラ珈琲ブログ

AI画像Tシャツ屋/ITラノベ著者/さすらいのコーヒー屋/WEBサービス開発チームマネージャーの日記

転生したらSpreadsheetsがついに10万字を突破してカクヨムコン応募要項を満たすに至った

いますこしうるっとしているのでポエムを書く。

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そもそも最初だけ読んだけど、その後どうなったの、というのを知りたい人は第2章の終わりまでの見どころ書いたこっちを見てください。

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それすらめんどくさいというネタ的消費に生きる人は17話(せーきひょーげん)だけ見てください。後半だけでいいです。

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それでまあ本題なんですけど転生したらSpreadsheetsだった件(転スプ)というのは極めてノリと勢いで書きはじめた小説でSpreadsheets/Excel AdventCalendar2018をどうやって埋めようかと11月の1ヶ月思い悩んだはてに、ギリギリになって酒飲んでる途中に思いついたアイデアをslackのDMで自分宛てに送りつけたのが原アイデア

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この思いつきが10万字を超える小説になったということが今思っても信じられない。

10万字。わかりますか?原稿用紙で250枚。それがどのぐらい長いのかもピンとこないと思いますが、ぼくもいまだもってピンときていないのですよ。しかしカクヨムWEB小説コンテストでも書籍化が賞になっている短編でない部門は10万字以上が応募規定なので、おそらく10万字というのは本一冊になるラインなんじゃないのかと思う。まぁ正直なところよくわからんし今調べようという気もない。

で、なぜ10万字書こうと思ったかというのがそのカクヨムコンなんですが、転スプを公開したタイミングでは「ん?なんかやってるらしいね(大阪弁で再生してください)」ぐらいの認知しかしていなかったものの、アドベントカレンダー埋めるために毎日カクヨムに書きに言っていると「なんか盛り上がってるやん、ちょっとやってみよかな」という感じになってきて、応募してみたら現代ファンタジー・SF部門で一気に週間ランキング3位とか2位とかになってトップページにも掲載されてしまって、「お、これはいけるんちゃうの?」と思い始めたわけです。ちなみに3位か2位だった件についてはスクショ等のエビデンスもないわけですが、転スプではスクショエビデンス方眼紙文化にも52話で触れているので読んでください。すくなくともこのTweetで5位にいた瞬間もあったということをお確かめください。

そうやって1−3話のネタ的消費を原動力にカクヨム界隈でのプレゼンスも得られたような気持ちになって悦に浸っていたのですが、応募してから気づく応募要項10万字以上。

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「まぁでも短編賞って手もあるからね」と思ってたら4話で7000字を超えてしまっていた。ちなみにこの時点では関数はSUMとAVERAGEしか出てきておらず、まだはじまってもいない状態、俺達の冒険はこれからも続く!とやるにも厳しい状態になっていた。

ついでに言えばたまたま読んだ戰國大統領に笑い転げすぎて、「ああこんなモンスターいたら短編賞無理やわ」と思ったのも事実ではあった。そのときは周りが見えていなかったが、まぁ長編部門も普通にモンスターしかいなかったわけだけど。

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引っ込みがつかなくなってしまい、12月中旬に入った頃からアドベントカレンダーのことは無視してモリモリと書きはじめた。というか小説は当初の目的であるところのアドベントカレンダーの広報という役割を成功させていて、このぐらいには既にほとんどの枠が埋まっていた。まじでいい記事ばかりあるので読んでくれ。

adventar.org

モリモリ書いたというのは具体的にどういう状態だったかというと、まず会社の昼休み、ささっと食事を済ませたらあとは机に座ってずっと書いている。仕事が終わったら、それまでといえば奔放に酒を飲んでばかりだったが、決まった忘年会の予定以外はいかず、家や定時後の会社で黙々と書いていた。外で飲む頻度が完全に減っていた。

休みの日も朝から晩までずっと書いていた。12月はまだ気持ちの余裕があって釣り納めの予定とかも入れていたが、年末ぐらいからは余裕が消え失せてしまい、1月の休みは振り返るとどこにもでかけていない。なんなら年末年始もほとんど家から出ていない。

そこまで大変なの?と思われるかもしれないし、ぼくも実際思っていたわけだけど、これは大変なのです。2ヶ月均等に書き続けると1日あたり1600字程度でよいわけで、日頃ブログとか書いている感覚からすれば「いけるんちゃう?」という気がする。

しかし書き慣れたブログでもなく、またなにを書いてもいい場所でもないのでそうも甘くはないのです。だからこれからなにが大変かという苦労話を書く。もう疲れたよって人はここでやめていただいて結構だが、願わくば小説の方を読んでほしい。読んでオモシロイと思ったのならぜんぶ読んでなくてもいいので読者選考期間の2月7日までにレビューとかもしてほしい。この文章は勝利宣言とも愚痴ともつかない書き散らかしだけど、小説の方はエンターテインさせつつSpreadsheetsが学べるお得物件だから。

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それでなにが大変かというとですね、ブログというのは、これはぼくの書くブログというのはという意味なんですが、基本的には今日は酒を飲んだとか、釣りに行ってアレが釣れたとか、Spreadsheetsでこんなテクを発見した、そういう実際の生活の記録や発見を書いていくわけです。ところが小説というのはまったく異なっていて、まったくのフィクション、そもそもSpreadsheetsの中の世界なんてものは存在しない(しないよね?ぼくは最近エラー出すと誰かに心の中で謝ってるんだけど)のでその世界を想像、というか文字によって創造しないといけない。関数やその処理の描写も登場人物とその会話もぜんぶ存在しないんだけどひねり出さないといけない。

机にむかってキーボードに指をおけばそのうち書ける、というわけではなくて、30分や1時間一切筆が進まないなんてこともざらにある。これでこのシーンを突破できる、というアイデアをひねり出すのは大変で、時間をかけりゃあどうにかなるってもんでもないが、時間をかけないと思い付きもしない。ダメだ、もう寝よう、と思ってシャワー浴びてたら唐突に思いついて、とりあえずメモ書きだけ雑に書いたりする。そういうことが常にあるので、ほとんどいつも小説のことを考えている。

ついでにいうとモチーフを映画から拝借しているのでそのために昔見た映画を見返したりもする。レンタル代をはらったりもする。参考書籍も買い足したりもした。そういう点で多少だが金もかかっている。

そうやって世界観をかくのも大変だけど、転スプは純度100%ファンタジーではなくて、GoogleSpreadsheets啓蒙小説なので、技術的な解説、当然ながら誤った情報を書かないための検証もしなくてはならない。さらにいえばぼくもSpreadsheetsは得意なつもりだけど全ては知らないし、あまり詳しくない関数にも触れないといけない。そういうときは検証というか、どちらかというと研究という感じになる。

それらすべてが詰まっているのがARRAYFORMULA編なので、ぜひ読んで。

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で、ここまで読むと順調に書き進められているように思うじゃないですか?そんなことはなくて正月明けの段階でもまだ理想からはビハインドがつづいていた。

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とはいえ多少は書き溜めとかしてるんでしょう?とか思われるかもしれませんが、世界観の固まってなかった1章はともかく、2章以降はとにかく公開し続けないと余裕を失って死ぬ、という状態だったので公開即ノーストックノーアイデアで突き進んでいました。ちなみにこの文字数をSpreadsheetsで管理しているのはネタではなくてマジです。

それでようやく理想に追いついたのが1月14日のこと。ほっと一安心かというとそういうことはない。最初こそ常にトップランカーだったはずの部門週間ランキングはズルズルと後退し、100位からも一瞬転落してしまった。

これはよくない。なにせカクヨムコン、読者選考+編集部選考なので、10万字かけりゃあいいってわけじゃない。これは戦争なのです。

なので一瞬でた余裕で宣伝にも力を割くようにしはじめる。

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これは狙い通りという感じでうまくいった。具体的にははじめの方だけ読んでその後をフォローしていなかった人に読んでもらうことに成功した。それはUU数は増えなかったがPVが増えたことからもわかる。データポータル(公開してます)を見たらわかる。ついでにいえばこのブログも当然ながら宣伝のために書いているので、これを読んで転スプのことをしったり思い出したりして読んだらカクヨムで応援とかレビューとかをしてほしいのです。2月7日までに。SNSでシェアとか知人に口コミで教えたりしてほしいのです。お願いします。お願いします。後生ですから。

でもさあ、そもそもノリで応募したコンテストになぜそこまで真剣になってるんだということなんだけど、書いてる途中からぼくはこの『異世界転生×特定技術啓蒙』というのはジャンルとして結構いけるんじゃないかと思い始めていて、浅薄なことをいえば単著チャンス。真面目な話をすると去年からGoogleSpreadsheetsへの傾倒を深めていて、コミュニティを作ったりもしはじめているけど、そのへんの活動も加速させられるんじゃないか。具体的にいえば週刊アスキーみたいなPC雑誌に連載したりとか、書店のファンタジーコーナーじゃなくてPC技術本コーナーに置かれたらかなり面白いことになるんじゃないかと思っている。なのでぼくは真剣に特別賞を取るつもりで書いている。大賞と書かないのは、こんなイロモノ小説でとれるわけ無いだろ、という本音である。

あとまだなにか書きたいことがあったはずなんだけどああもう忘れてしまった。そもそも昨日、胃腸風邪(?)で倒れてまだしんどい。

とはいえ読者選考終了2月7日までに、もう少し切りの良いところまで書こうかと思っているのでお楽しみに。あとそれを過ぎても多少はペース落とすと思いますがコンスタントに書いて完結にむかうつもりなので、忘れないようにカクヨムでフォローしてください。

ウィッシュリストは置かないぜ。