ミネムラ珈琲ブログ

ITラノベ著者/さすらいのコーヒー屋/WEBサービスディレクターの日記

やりたくないことや苦手なことを知っておくのは重要

マネージャーをやっていて、割と頻繁にシャインの3つの問の話をする。

①自分はなにが得意か。

②自分はいったいなにをやりたいのか。

③どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、社会に役立っていると実感できるのか。

金井壽宏. 働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書) (Japanese Edition) (Kindle の位置No.450-453). PHP研究所. Kindle 版.

ブログでも、得意なこと/好きなこと/やりたいことはそれぞれ別の概念であるので、混同してはいけないということを書いたりしている。

www.minemura-coffee.com

3つを混同しないこと以上に、そもそもその3つのポジティブな要素にうまく自分のキャリアを誘導していくのがシャインの3つの問のポイントになる。

しかし、得意なものとか好きなものを見つけるのは難しい。やったことがないものは得意かどうかもわからないし、一定の経験を経てから得意や好きが発生したりする。

一方、苦手なものとか嫌いなものは見つけやすい。食わず嫌いというわけにはいかないが、ちょっと触れただけでも明らかに無理なこととかはわかりやすい。

ぼくの場合は「所定のフォーマットに従って情報を入力する」のが異常に苦手でなおかつ嫌いだ。私生活で言えば住宅ローンの申請は本当に最悪の経験だった

業務で言えば稟議とかがこれに当たる。稟議のための説得とかではなく、純粋にシステム上で金額を入れたりすることに苦痛を感じる*1。ごく簡単なことで5分で終わりそうなのに気づいたら1時間かかったりする。その上提出した挙げ句間違いが発覚して再提出になったりもする。さらに言えばそのことで辛くなって半日ぐらいやる気を失う。書いていても信じがたいのだけど、本当にそういう感じになる。

やはり世の中たいていにおいてポジティブなことよりもネガティブなことのほうが言語化しやすいのではないかと思う。

手元にないので正確に引用できないが、たしか森見登美彦の『四畳半神話大系』の解説かなにかで、「人間は可能性よりも不可能性によって定義される」みたいな話があって得心したのを思い出す*2

キャリアを良い方向に導きたいなら、シャインの3つの問の逆を意識しておくのも有用そうだ。

①自分はなにが苦手か。

②自分はいったいなにをやりたくないのか。

③どのようなことをやっている自分なら、意味を感じられず、社会に役立っていないと感じるのか。

自分の苦手なことや嫌いなことを抑えておけば、日々の業務でもそこから身を引きやすくなるし、異動とか転職のような大きな変更の機会で、道を誤らずに済むと思う。

マネージャーとしても、チームメンバーのそれらを把握したり、あるいは申告してもらえるようにすると、チームをいい感じに保ちやすい。

なお、ぼくは最近は稟議を諦めて、「こんな簡単なことを頼って本当に申し訳ないが代わりにやって欲しい」と可能な限り上司に頼むようにした。そこそこ情けないのだが、自分でやると更に情けない状態に陥るのは目に見えている。

*1:金を数えるのは好きなことに属していて、嬉々として定期的に財布の中身を棚卸しできるのに、なぜこのようなことになるのかまったくもって理解に苦しむ

*2:その不可能性を超越した存在が小津である、という話もまた面白かった